焼結含油軸受に関するご質問
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焼結部品の取扱いについて気をつけることはありますか?
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1.梱包箱の輸送や運搬時、乱暴な取り扱い(投げる、落下、重量物の下積み等)はさけて下さい。
※破損、変形、傷の原因となります。2.梱包箱や部品を温度の上がる所に置かないで下さい。
※部品の中の油分が抜けることがあります。3.梱包箱や部品を水に濡らしたり、湿度の高いところや薬品類の近くに置かないで下さい。
※錆の原因となります。4.部品にホコリやゴミが付着しないように注意して下さい。
※機能不良の原因になります。5.部品を溶剤等で洗わないで下さい。
※油分が抜けて機能不良及び錆の原因となります。6.部品を紙や布(繊維)の上に置かないで下さい。
※油分が抜けたり、ゴミが付着することがあります。
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焼結含油軸受の寿命について教えて下さい。
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軸受寿命は、実際の使用条件で軸受の油の消耗量を調べることによって大体の判定が出来ます。
運転初期は軸受温度の上昇、その他の要因により油の消耗量が多くなるが、運転時間と共に消耗量のカーブは緩やかになります。
初期の含油率が20vol%の軸受の場合、油の含油率が最初の60%になった時を軸受の寿命と考えます。
詳細はPDFにてご確認下さい。
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軸受寿命は、実際の使用条件で軸受の油の消耗量を調べることによって大体の判定が出来ます。
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焼結含油軸受について詳しく教えて下さい。
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下記リンクにて詳しい説明が掲載されております。
『日本粉末冶金工業会 焼結含油 よくある質問』
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下記リンクにて詳しい説明が掲載されております。
焼結機械部品に関するご質問
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焼結機械部品の成形用金型の構成を教えて下さい。
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例)上1段、下2段成形の場合
図1のようなボス・フランジ形状の製品を成形する場合、成形機を用い、図2のようなダイ・コアロッド・1本の上パンチ及び、2本の下パンチで構成された金型で、所定の形状・寸法・密度になるよう、上下方向から圧縮します。
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例)上1段、下2段成形の場合
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焼結機械部品の後加工・後処理について教えて下さい。
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成形 - 焼結済みの製品に、目的に応じて、下記のような後加工・後処理を実施できます。
工程 説明 サイジング
(siging)所定の寸法を得るために行う再圧縮。 コイニング
(coining)所定の表面形状を得るために行う再圧縮。 かしめ
(caulking)加圧プレスを用い、素材の一部を塑性変形させ、他の部品を固定する方法。 圧入
(press fitting)複数の部品を加圧プレスを用い、押込んで結合する方法。 含油
(oil impregnation)焼結体の気孔の中に油を含浸する方法。 機械加工
(mechanical processing)切削加工・穴明け・研磨等の機械的な加工方法。 熱処理
(heat treatment)金属製品に要求される所要の性質を付与する目的で、雰囲気・加熱・冷却・圧力・電磁気などの組合せによって行う処理。 バレル研磨
(barrel polishing)品物を研磨剤とともに回転、又は振動容器中に入れて研磨する方法で、乾式と湿式とがある。 水蒸気処理
(steam treatment)鉄系焼結材料を加熱水蒸気中で加熱し、開放気孔を含む全表面に、四三酸化鉄の被膜を成形させる方法。 含浸
(impregnation)焼結体の気孔の中に、油・ワックス・樹脂などを満たす方法。
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